犬の混合ワクチン

犬の混合ワクチン

犬は生まれつき、母犬から抗体を受け継いでいます。混合ワクチンの抗体は、母犬の抗体が徐々に失われていくことで作られるようになります。抗体量は個体差があるため、接種を繰り返すことで確実にワクチンから新しい抗体を作れます。
子犬の時(初年度)のワクチンは2-3回投与で、成犬は年1回をお勧めしています。
当院では6種8種のワクチンを扱っています。ワクチンの種類に関してご相談があれば一度診察にいらしてください。
過去にワクチンアレルギーが出たことがあり場合、当院では抗体価検査(血液検査)も実施しておりますので、お気軽にご相談ください。

混合ワクチン

以下の伝染病を予防することができます。

6種

8種

ジステンパー

犬伝染性肝炎

犬伝染性喉頭気管炎

犬パラインフルエンザ

犬パルボウイルス感染症

犬コロナウイルス感染症

レプトスピラ感染症

(イクテロヘモラジー)

 

レプトスピラ感染症(カニコーラ)

 

 

★ジステンパーウイルス感染症

・特徴:伝染力が強く死亡率も高い感染症です。
・接触感染:感染している犬の目やにや鼻水、唾液、尿、便に触れることによる感染。
・呼吸器系の症状:咳やくしゃみなどのしぶきを吸いこむなどで感染し(飛沫感染)、潜伏期間の後、発熱、鼻水、くしゃみ、結膜炎などの風邪のような症状がでる。
・消火器系の症状:下痢、嘔吐などの消化器系の症状。重症化すると脳までウイルスが達し痙攣などの神経症状があらわれ死に至ることもあります。

 

★犬伝染性肝炎(犬アデノウイルス1型)

・症状:発熱、鼻水、くしゃみ、嘔吐、下痢などの症状が見られます。
肝臓にも炎症が起こるため肝臓の機能不全によるさまざま症状もあらわれます。
・感染経路主:感染している犬の目やにや涙、唾液、尿、便に触れたことによる接触感染です。特に尿は排泄された後もウイルスは残るため感染源として注意が必要です。
・特徴:回復期に角膜の浮腫により目が青白くにごって見えるブルー・アイが見られます。

 

★犬伝染性喉頭気管炎(犬アデノウイルス2型)

・特徴:犬伝染性肝炎と同類のウイルスによって起こる感染症です。
致死率は低いものの、細菌性肺炎につながることもある犬伝染性気管気管支炎(ケンネルコフ)の一因となる可能性があります。
・症状:発症すると咳などの症状が見られます。

 

★犬パラインフルエンザウイルス感染症

・症状:くしゃみや咳、鼻水など風邪のような症状を起こす感染症です。
・特徴:犬伝染性喉頭気管炎と同じく、ケンネルコフの一因としても知られています。重篤化しづらい病気ですが、ほかの感染症と混合感染することで症状が重くなることがあります。人のインフルエンザウイルスとの関係はありません。

 

★犬コロナウイルス感染症

・症状:消化器官へ影響を与え、下痢や嘔吐などを発症します。
・特徴:新型コロナウイルス感染症と名前は似ていますが、別の病気です。
子犬期に感染しやすく、犬パルボウイルス感染症と混合感染すると重篤化する確率が高まります。成犬期以降に感染した場合は、症状がほとんど見られないケースが多いようです。

 

★レプトスピラ感染症

・症状:肝臓や腎臓障害を引き起こす感染症です。
・特徴:すべての哺乳類に感染リスクがあり、人も発症します。感染しても症状が見られない場合もあれば、重症化して死に至るケースもあります。

 

まとめ

ワクチンは年に一度の接種をお勧めしております。
「何種のワクチンを打てばいいかわからない」「ワクチンアレルギーが出てしまってワクチンを打つのが不安」や「ワクチンの抗体価検査について知りたい」等ありましたらお気軽にご相談ください。
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